第2回では、第1回で学んだ創薬プロセスをベースに、「各工程で量子技術が具体的にどのように活用され得るか」を整理して解説します。標的探索では、タンパク質構造予測や変異解析への量子化学・QUBO・QML の応用、ヒット探索ではドッキングや結合様式探索を量子アニーリングで高速化するアプローチ、リード化合物設計・リード最適化では、巨大な化合物空間を扱う多目的最適化や ADMET 予測への応用例を紹介します。さらに、疑似アニーリングによる実務寄りの事例や、生成 AI と量子計算を組み合わせたハイブリッドな分子設計の可能性についても触れ、現時点での実用レベルと今後の展望を俯瞰します。
この回で学べること(例)
・標的探索・ヒット探索・リード設計・リード最適化それぞれにおける量子技術の役割
・ドッキングやペプチド設計などを QUBO として定式化し、量子アニーリングで解くイメージ
・量子機械学習(QML)による ADMET 予測・IC50 予測などの最新動向
・「どのフェーズから量子を導入するのが現実的か」という実務的な視点