第1回では、創薬とは何か、その社会的意義とプロセスの全体像を整理しながら、「なぜ創薬に量子コンピュータが必要とされているのか」をわかりやすく解説します。de novo 創薬/ドラッグ・リポジショニング/類縁体設計といったアプローチの違い、創薬の各フェーズ(標的探索〜リード最適化〜前臨床・臨床)で何が行われているのかを俯瞰し、コスト・期間・情報の複雑性といったボトルネックを数理最適化・生成問題の観点から整理します。あわせて、量子コンピュータの基本原理(量子ビット、重ね合わせ、エンタングルメント)や、ゲート型・量子アニーリング型・疑似アニーリング型の違いを紹介し、創薬分野との親和性を直感的に掴んでいただきます。
この回で学べること(例)
・創薬プロセスの全体像と、de novo/リポジショニングなどの基本戦略
・創薬における「選ぶ問題(最適化)」と「作る問題(生成)」という二つの視点
・既存 AI 創薬の限界と、量子技術が補完しうるポイント
・量子コンピュータの種類と、創薬における量子アニーリングの位置づけ